私たちのいる、いわゆるセレブの業界では藍を知らない人はいない。



だから藍を狙おうとしてくる人もいる。



……私は二度も"親"を失いたくないのだ。



「……うん、じゃあ高校生活でのお守りあげるよ」



「お守り?」



「そう、お守り」



藍はニコッと笑って私にブレスレットを渡した。



そのブレスレットは藍の花のモチーフでキラっとダイヤモンドが光っていた。