「……っ」 「俺も考えてたんだ、家を継がないのは決まってたから。だったら香月家に関わる仕事をしようかなって」 桜雅さんはそう言いながら私の髪に触れる。 「……でも婿入りって、一番理想。誇り高い香月の名を貰えてパートナーは海桜? 最高すぎる」 「い、嫌じゃないんですか?」 だって婿入りってことは跡取りになるってことだよ? 仕事も大変だしまた橘組みたいな奴らから狙われるかもしれないのにー…… 「嫌? そんなわけないじゃん。光栄すぎる」