「上にって……例えば香月家を超えるぐらいってか?」
1人のその言葉を聞いて私はニコッと笑う。
「……はい。超えるというか……そこに全員で並ぶっていうのが理想です。そうすればもう橘組のような組織は現れない……ここにいる橘組と同盟を組んでたチームは、なにかしら弱みを握られていませんでしたか?」
私がそう言うとみんなは顔を曇らす。
「……弱みを握って上に立つ弱者なんでこの世の中の何の役にもたちません。……だからお互いに高めあって互いに利益のある関係になりませんか?
……私たちにはたくさんの可能性があると思うんです……」
私がそう言うとシーン……と周りは静かになった。
……お願い……少しでもいいから意見を尊重してほしい……!



