……やっぱり……そういう反応になるよね……



でもそんな反応も覆す。



「……やられたからなんですか」



私がポツリとそう言うと周りはシーン……と静まった。



「……桜雅さんは私を庇い、倒れたんです。そして橘組を潰した。あの組は害でしかなかった。私たちをコマとして使ってたのですから」



「……橘組と同盟を組んでたやつは確実に上に登れると確信したから組んでたんだ。桜雅がいない今、おまえらは俺たちを引っ張っていけるのか?」



すると次は春橋のトップがそう言う。



「……桜雅さんはいなくなっていません。私はただ桜雅さんが戻るまでの土台を作ってるだけ。それにきっと引っ張っていきます。

今までは西と東で対立したり、チーム同士で争うこともありました。

でもそういうのも全部終わりにしてこれからもっと上に行きませんか」



私がそう言うとみんなは呆気に取られた顔をした。