……そうだよ、桜雅さんのほうが、みんなのほうが何倍もオーラあって怖いもん。
こんなの余裕だ。
「……みなさん、集まっていただきありがとうございます。西の方は東京までわざわざありがとうございます」
……肩の力を抜いてそう言うと意外にもトップの人達は静かに私を見つめていた。
「……桜雅は?」
「……音弥さん」
静かな空間の中いきなり沈黙を破ったのは雷鳴のトップの音弥さんだった。
……もう怪我治ったんだ。
良かった……
「……桜雅さんは、意識不明の重体です。橘組との戦いでやられました」
「……へえ……桜雅やられたんだ」
私がそう言うと音弥さんはニヤッと笑い、周りもザワザワとざわめいた。



