藤華さんはギュッと私を抱きしめてくれて、藤華さんの香りはふわっとラベンダーの香りがして心地よかった。
____……そして当日。
ドキドキしながらここ華ノ蔵学園にトップの人達がくるのを待っていると1番に港斗くんが入ってきた。
「港斗くん」
「次は皐月が目を覚ました時にって言ったのになー……こっちのほうが早かったか」
港斗くんはそう言ってカタンっとイスに座る。
「……港斗くんに最後まで任せたかったんじゃない、皐月」
「はは、確かに。あいつ昔から俺をいいように使うもん」
港斗くんと少し笑いながらそんなことを話してると次々と部屋に人が入ってきた。
……その人たちの姿に私は少しビクつく。
……だって高校生なのに刺青入ってる人とか、髪の毛が無駄に明るい人とか、ピアスがすごい空いてる人とか多すぎ……



