私がギュッと港斗くんの手を握ってそう言うと港斗くんはさらに顔を赤くさせた。 ……真っ赤……桜雅さんと同じで赤面症? 「あ、当たり前だよ! 頼むよ、ほんとに!」 「うん、頑張るよ」 ……顔を赤くさせている港斗くんに私は少し心が和んだ。 「……じゃあ、俺は1回福岡に帰る。ずっと東京にいたらチームが荒れるしな」 「そうしたらまたジェット機で送りますよ」 一犀さんはそう言ってチャッとスマホを出して電話をした。