「……海桜さん!」



「2人は!? 銃で撃たれたの!! 辺りが血の海で!!」



私が血相を変えてそう大声で言うと藤華さんは私をギュッと抱きしめた。



「……2人は……一犀さんたちが病院に運びました……容態は病院に行かないと……」



耳元でそう言う藤華さんにブワッと涙がどんどん溢れ出す。



「……どうしよう……私のせいで撃たれた……2人が助からなかったら……!」



「……信じてください。早々死なないですよ、2人とも……」



「うっ……」



桜雅さんを守りたかったのに……また守られてしまった……



私はなんて無力なんだろう……