弾が撃たれた音がした時、目の前に赤い血が広がってドサッと私の前に人が倒れた音がした。 「……え?」 自分自身が撃たれたと思ったのに、なんで……? 「桜雅さん!!!!!」 私の前には血の海の上に倒れる桜雅さんがいた。 な、なんで……! この一瞬で私を庇ったっていうの……!? 「はははは! こいつ庇いやがった! 俺は香月海桜を殺すつもりだったのにあ!? おまえ、また自分のせいで人が死んだよ!」 そして橘 理人はそう言って嘲笑う。 私は何が起きてるのか分からなくて、頭がクラクラした。