____……橘組前



どん、と構えるデカい門に私はゴクッと息を呑む。



ついにきた。ここまでー……ずっと私が憎くてたまらなかった場所……!



「……海桜」



「……はい?」



「おまえは……1番狙われるに決まってる。俺のそばを離れるなよ」



「……当たり前ですよ」



一緒に戦うんだから。



一時も離れたりしない。



「……何の用だぁ? おまえら……ここがどこだか分かってんだろうなぁ」



車から降りて門の前に立つと門の護衛にいた人が私たちに絡んできた。