「……じゃ、また明日」 念の為、皐月たちの見張りに楓さんと杏祐さんをつけて私たちは家に帰ることにした。 車の中で桜雅さんは私の手を握ったままずっと外を見ていた。 「……」 ……何も話さないな、桜雅さん…… ……まあいつも口数少ないけど…… 「……桜雅さんも緊張してますか?」 「……ん?」