「……は、大人の事情……? そんなの……」
「……知らないって?私たちはまだ高校生で大人に勝てるわけない。経験だって知識だって負けてる。でも今から培っていけば大人になった時に私たちを苦しめた上の者を潰せるの……!」
私がそう説得すると皐月はチッと舌打ちをした。
「……おまえは誰に苦しめられた……?」
そして皐月は桜雅さんから離れて私にそう言う。
「……父親。あと橘組。……私はこの2つに復讐ができればなんでもいい……」
「……父親は同感だけど、橘組はうちと手を組んでる……じゃないと僕はあの父親に強制送還されると言われたから……」
そう言う皐月は哀しそうな顔をした。
また……橘組はそうやって人の弱みに漬け込んだんだ……!



