……大丈夫。落ち着いて話せば。
私はスーハーと息をのみ吐いた。
「……まずお母さんは死んだ」
「……は?」
皐月がどこまで私たちのことを知ってるのかは分からない。
だから一つ一つ話して確認していかないと……
「……死んだって……いつ?病気で?おまえと母さんは2人で生活するのがキツくて叔父さんのところにあがりこんだんじゃないのか……?」
「……違う。お母さんは私が11歳の頃に病気で死んだ。それで身寄りが無くなった私は藍に引き取ってもらって香月家の養子になったの」
「……っ、そう……」
皐月は私から目を逸らして明らかに動揺している。
父親に聞いてなかったんだ。そして大方あの父親がデタラメなことを皐月に言ったんだろう。



