「……天宮皐月は……私の双子の兄です」 「……え?」 私が震えた声でそう言うと桜雅さんはもちろん、周りにいたみんなも固まった。 「双子の兄……ってどういうことだよ! おまえ……香月家にはおまえしか子供はいないだろ!?」 楓さんは私の肩を揺すってそう言う。 「楓!落ち着け!」