「……当たり前だろ、そんなの……」



「……負かせるだけじゃないです。ちゃんと戦って勝って、奏さんが守っていたSeadを桜雅さんが守るんです」



私がそう言うと桜雅さんは少し驚いた顔をした。



「……Seadの頭が奏さんの選んだ人なら奏さんの思いを継いでいます。だから喧嘩になっても桜雅さんのこと分かってくれると思うんです……」



「……はは、ほんとおまえって……」



桜雅さんはそう言って笑う。