「すぐ手当しますから……!」 そう言って救急箱を取りに行った藤華さんの目の前で桜雅さんはすごい形相で相手の胸ぐらを掴み睨んでいた。 そんな初めて見る桜雅さんの表情に私まで怖くなる。 ……すごい迫力…… 「……春橋だろ……おまえ家元はどこだ」 「……っ」 さすがのこの人も桜雅さんの迫力にビビってるのかおとなしくなった。