「え?嘘!?八神なんて?!」

「いや……なんて?とか、そう言うんじゃなくて……キスした…」

「えー!!修学旅行中に何やってんのよー!ハレンチ!」


は、ハレンチ…!?


「莉子ちゃん、やっぱり八神くんの事好きだったんだ…」


私もベッドから起き上がり、雛ちゃんの方を向いた。

「うん……。八神くんより先に他の人に好きって言うの嫌だったから秘密にしてたの…ごめんね?」


「カップル誕生かぁ。良いなぁ」


「カップルて、そんな…何かまだちゃんと好きって言えてないし……」

「キスしたのに??」

「そうなんだけど……何か、流れみたいだったから…」

「じゃあもう1回告白すんの?」

「うん…そうしようとは…思ってる…」


「わぁ!何かきゃーってなるね!」


興奮気味の菫に対し、私は恥ずかしさでいっぱいだ。