もう。
莉子のそーゆう所、ほんと好き。
1人はちょっと不安だったから、一緒にいてくれるだけでも心強い。
ありがと、莉子。
あれからどれくらい経っただろう。
急に人が増え出した。
人の集団に紛れて原田を見失うんじゃないかと、莉子と一緒に金髪をずっと探していた。
でも、そこに原田の姿は無かった。
次第に人が少なくなり、再び静かになる昇降口。
「ピーク時ってこんなに人がいるんだね」
「私、いつも遅く来てたから、知らなかったよ」
「原田くん、来ないね」
「ね」
原田、来ないのかなぁ…?
昇降口から外を覗いて見るものの、いないわけで。
はぁ…
出るのはため息ばかり。