「……」


あんな感じで教室を出たせいで、気まずい雰囲気のまま、一言も会話が無い。



なんなの、もう。


最悪。


一緒に帰るって言うんだったら会話くらいしなさいよ…。



原田に聞こえないように、ものすごく静かなため息をついた。



「……」

「……」

「っ…」


「何さっきからソワソワしてんだよ」

「っ!」


バレてるっ!


〜っ!


「トイレ!!」

「は?ガキか。行ってこいよ」

「う、うるさい!トイレの前で待たなくていいから…!」


ビシッと原田に指をさして促した。


「は?誰かそんな所で待つかよ。下で待ってるわ」

めんどくさそうにそう言いった原田は階段を降りて行った。



くっそー!!


ムカつくー!!