君の世界を知りたかった。

──ガラ。


宇佐美君がいそうな図書室に来たけどいるかな?



「宇佐美君いる〜?」


小声で言ってみたけど返事がない。

いないのかな?


図書室はいないみたいだな。



「おい、三井」

「わっ!え!?あ、宇佐美君!」

「何しに来た」

「宇佐美君を探しにだよ!トイレ行くって言ってたから、すぐ教室に戻ってくると思ったのに全然来ないから!」

「わざわざ探しに来るって事は俺になんか用事でもあんのか?」

「違いますぅ!……もうすぐ授業始まるよ。さっきサボっちゃったから、次の授業はちゃんと出よ?」

「お前の方が真面目じゃん」

「う、うるさい……あ、そうだ!放課後ここで一緒に勉強しようよ!」

「は?なんでだよ、急に」

「始業式の日の朝のHRで先生が明日小テストするっていってたじゃん」

「めんどくさいから嫌。しかもお前と一緒に勉強って……絶対はかどらないだろ」

「そんな事ないって!私、勉強は得意な方なの」

「まぁ、俺は放課後図書室には来ないからな」