「あの…二組の白石さんだよね?俺三組の清水って言うんだけど、実行委員会になったよね?」

休み時間女子トイレから未茉が出てくると、タイミングを見計らっていた隣のクラスの男子に話かけられたが、そんなことも知るよしもなく、

「あーうん。なったよー。」
「よかった。」
「何が?」
「あっ、いや」

キーンコーン……その時ちょうど予礼がなった。

「で、何?」
「じっ…実はささっき担任に二組の実行委員と音楽室から楽譜を持って配れって頼まれて。」

「そうなの?じゃ急がなきゃじゃん。」
「う……うん!!」

未茉は急いで清水と音楽室へと向かい階段をかけ上った。

「失礼しまーす!」
次の時間授業が入ってなかったからか誰もいなかった。予礼がなっていたので急いでプリントを探した。

「おかしいなぁ、どこだろ。ないね。」
未茉が困った声をあげると、清水は冷や汗が出て真っ青な顔色になってくのに気づいた。

「え、何どうしたの?」


「ごめん。」

急に彼は頭を抱えてしゃがみこんでしまった。

「具合悪りぃの?保健室ーー」と言いかけた時、

キーンコーン……「あ。」授業が始まるチャイムがなってしまった。