「デカっ!!」
「中坊かよあれ」
約190㎝トリオが体育館へと走っていく姿は、校内では誰もが目を引き、振り返る。
「三人ともめっちゃイケメン…」
女子のざわつきもお構いなしに走る翔真の後を二人は追いかけてく。
「っーか、明徳はねーだろ。俺らあの大成高からスカウト来てんだぜ?」
こんな無名校は用なしだと言わんばかりにため息つく結城をよそに、
「見つけた…!」
翔真は興奮気味に目を輝かせていた。
「は?!おい、待てよ!」
長い足と持ち前のジャンプ力で階段を三段飛ばしで脱兎のごとく下ってく。
「待てって!急に走ってどこ行くんだよっ!?」
色とりどりの違う制服姿の中学生をよけ階段を急いでかけ降り、翔真は夢中で一人の女の子の姿を追った。
「いた……あの子だ。」
息を切らしながら体育館に辿り着くと顧問と話すその姿を確認しながら確かめるように呟き、目を輝かせた。
「あっ!え…湊翔真かっ?!!結城に三上も!!あの世田中のBIG3か!!?」
体育館でいやでも目に入るその大きな図体三人に気がつき、まさか…という信じがたい顔つきで野村監督は駆け寄った。
BIG3。
それは今年関東大会優勝した世田中の東京バスケ界では言わずと知れた三人の愛称だった。



