「うん!!!うまっ!♡幸せだぁーっいっ!!」

ハンバーガーセットにアップルパイにアイスクリームまで付けて買ってくれた翔真に感謝して口一杯に頬張っりながら食べてる。

夕焼け眩しい空を見渡しながら河川敷で二人は肩を並べて座っていた。

「店内で食べなくてよかったの?」
「あたしはいつも外で食べるよ!外で食べるの大好き!声大きくても気にしなくてすむから」
「あはは、なんだそれ」

「澄んだ空気吸って外の景色眺めながらこうして食べる方がずっといーよ!」

「ん、でもなんか寒そう」
「え?長袖だよ。」
「下が短パン」
「全然余裕。」

「…こちらにあまり余裕がない」
「何か言った?風で聞こえない」

「いや、心の声だ。」
「?翔真の心の声って漏れるんだね。」
「未茉ちゃんと同じで声がでかいんじゃない?」
「あははっ」

夕陽の陽射しが川の流れに沿って反射しキラキラ輝き、遠くでは空を羽ばたく鳥の鳴き声が響く。

ーーサワッと吹いた風に靡く未茉の髪をハンバーガーにつかないように耳にかけると、

「ありがと」
「ん。」
翔真は未茉の顔を見て次に視線が合ったら目を離さないと決めていた。