TIPOFF!! #LOVE SPRING





一方、時を同じくしてーーー
三人の男が明徳学園高校の説明会へ向かっていた。


「翔真ぁー。本気で明徳なんか見に行くつもりかよ~。」
約190㎝の三人の受験生が駅へ降り立つと、そのサイズ感にみんなが驚きながら振り返るも、そんな視線も慣れた様子で歩いてく。

そのうちの一人、結城は気乗りしない渋い顔で翔真を呼んだ。

「うん。一応。」
翔真は何やら思うことがあるのか、一人先陣を切って足早に明徳学園高校へ向かおうとする。
「明徳の良さは駅近かな。」
便は良さそうだ。と三人組の残り一人の三上は頷く。


「あ!!桐生嵐だ!!」

駅の大型ビジョンには同世代のバスケ界のスターが華麗なドリブルを魅せダンクを放つスポーツ飲料のCMが流れていて、結城は指差して見上げた。

バスケオブキングの名を手にしていて、中学生ながらにオリンピック選手にも選ばれた抜群の才能を誇る桐生嵐(桐生嵐)は、同世代ながら今もっとNBAに近い男と日本中の期待を背負う若者だった。

「全中優勝かぁ、羨ましいな。」
三人は全国中学校バスケット大会準々決勝で彼のいる中学校に当たり、敗北を喫していた。

「元々レベルが違うよ。」
「俺らと同じ中学生だぜ?CMなんか出ちゃってさ」
まるで雲の上の存在を見上げるような二人を残し、
「おいっ!!待てよ!」
さっさと翔真は高校へと向かった。