「翔真、結城、三上。いい試合だったありがとう。」

コートに降りてきたマイクが三人に握手を求めると翔真はこちらこそと会釈して握り返す。
「ったく!!お前は憎らしいなぁぁ!!」
悔しいのか、寂しいのか分からない感情が込み上げるマイクはがっちりと肩を組み、
「あははっ!マイクさん痛い痛い」
じゃれ合っていて、

「マイクさぁーん!」
「おお、結城三上!お前らもほっんとに可愛いなぁあ!!」
翔真とはうってかわって二人には優しく可愛がる。

「ジョン、嫌がってるわよ。加減にしなさいよ。」
鈴木が呆れながらいうのを見て、

((え・・ジョンって・・・マイクさんと鈴木さん付き合ってるんだ・・・))
近親者のカップルに意外な顔を見せるもあえて突っ込むのはやめとく三人。


「ねぇねぇ、ご褒美!!」
るんるんと声を弾ませながら未茉の元へやってきておねだりする翔真だが、

「ご褒美?」
覚えてもいないドライな対応に、メンタルが折れた。
(嫌なんだ・・・。)
しゅんっとするも、未茉の手を引っ張りみんなとは違う方向へ駆け出した。