ーーバッシュ!!
「「よっしゃぁ!!翔ーdank炸裂!!」」
翔真の代名詞であるお得意のダンクを決めると、会場とベンチが大きく沸き上がる。


「あんだけ翔真を乗らせたらもう止められないな。結城も三上も楽しんでるしな。」
この試合勝負あったと、マイクはため息ついた。

「そうかなー。まだまだ翔真の実力は出しきれてねぇ感じすっけどな。」
未茉には何か物足りなそうな顔してぼやく。
「…なかなか…」
いいとこ見てんだな。とマイクは未茉の着眼点の良さに驚いた。

「見てみたいよな。翔真の余裕が消えるとこ。」
そんなマイクの言葉を聞いていた禅は、翔真が50点目を決めた瞬間立ち上がった。

「じゃ俺帰ります。」

禅はそう言って立ち上がると、
「え、もう帰んの?」

「ご褒美は次回倍にして頂きます。キスなんか目じゃないやつ。」

「なんだよそのご褒美はよ・・。」

とんでもない爆弾発言に未茉はずっこけるも、禅は試合中の翔真を睨みながら一人帰っていった。