「ねぇねぇ白石さんってさ、湊君と仲良いいじゃん?」

さっさと先頭きって外周を走ってると、必死で追いついてくる女の子達が興味津々に未茉に話しかけてくる。

「やっぱ一年ルーキー同志だから話も合うの?」
「喋れる体力あるんならまだ余裕だな。お前ら。」
キャプテンに怒られたのによく懲りずに話しかけてくるもんだよ。と、睨みながら嫌みを言うも、
「ねぇってば!!白石さんってばぁ~!!」
そんな嫌みにも屈せずしつこく聞いてくる。

「仲良しっつーか、まぁ楽だな。」

「ねぇねぇ休みの日とか一緒にさ会えたりしない?湊君を呼び出したりとかしちゃったりして」
「きゃぁー♡♡それ超いいっ!」
きゃあきゃあと勝手に後ろから盛り上がられると、
「休みなんかあるわけねぇだろ!!!インターハイも近いし、新人戦だってあるんだぜ?!練習練習!!いいかっ!?お前らのその翔真病叩きのめしてやっからなっ!!!」

「「えぇぇーーーっ!!?」」
大ブーイングを食らうと、

「インターハイ終わる頃には、翔真よりもバスケ大好きにしてやっからよ!!このあたしがなっっ!!!」
ニッとウィンクしながら強めの笑みで宣戦布告するも、
「「ないない~~」」
「即答すんじゃねぇ・・!!お前らぁ!!」