「今日から入部する新入部員8人だ。」
嬉しいことに女子バスは昨日3人、今日8人、ここ連日新入部員の一年生があとをたたない。
「えーっ、これどうやってやんのー?」「分かんなーい」「ドリブルってこう?」
だがバスケもやったことなければ、ルールも知らない子初心者の子達の入部に、
「一年は別メニュー。白石、あんたが代表で教えてやんなよ。」
二年の先輩からポンッとボールを投げられ受け取った。先日の試合以来、二年は余計に未茉を空気のような扱いをするようになった。
「はーい。」
月末には他校と練習試合があるらしいので試合に出るなら二三年に混じって練習したいの未茉の本音だったりもするが、
「一年だから仕方ねぇーか!」
納得して切り替えると、
「白石、居残りするなら俺付き合う。」
「おう!サンキュー!!」
気持ちを察してくれたのかキタローが気遣ってくれたことが嬉しくて笑顔で答えた。