「「ディフェンス!」」
「「ディフェンス!!!」」
そして気づくと、観客まで味方に着けた明徳の応援は大成の声援に匹敵する程だった。
「ここまで来たら明徳の逆転劇が見たい!!」
そんな奇跡に答えるように静香が放ったシュートがリングから落ちると、鈴木がボールを手にしていた。
「「そ……速攻!!!」」
「「うわぁぁぁああっ!!!」」
これを決めれば3点差……!!そんな思いが明徳選手に駆け巡り、
「「いっ行けぇぇえ!!!」」
最大のチャンスにベンチも声を枯らしながら今日一番の声援を送る。
ーーパシッ!!
ゴール前へ走る未茉に鈴木がパスを送ると、追い付かれた田島がぴったりと後に続く
「ダメだ後ろから三人が来てる!!!」
この一本は大成の勝利の生命線すら左右するシュートを与えてしまうので必死に追いかけてくる。
限界は越えていたーーでもその言葉通りに田島を振り抜き、
「「よしっ!!」」
無我夢中でリングへとシュートを放とうとジャンプをした時、
「ーー危ない!!!!」
未茉の耳に翔真の声が響いた。
だが気づいた時には未茉の体はゴール下に叩きつけられていた。
「「白石!!?」」
……ポタポタ……
汗以外のヌルリとした液体が未茉の額からは垂れていた。
「……血」
痛みよりも何よりもシュートが決まらなかったことに驚いた。



