「「ごっ5点差だぁぁあ!!」」
いよいよ大きな扉をこじ開けた。
全国への一筋の光が差し込んだように。
会場、ベンチは一気に総立ちになり、結城と三上は抱き合いながら跳び跳ねて喜んだ。
「マジかよ!白石!!スリーポイント一本も落としてないぜ!!!」
スリーポイント、4分の4。
「一人で35点取ってるぜ!!?」
完全に打てば入るという乗っている未茉を誰もが俄に信じがたい想像を絶する活躍だったのだ。
だが、そんな彼女には緊迫感と疲れからか、尋常じゃない汗が流れ落ちてく。
ようやく見えた王者の背中にしがみつくように食らいつく。
「はぁはぁはぁ……」
皆、もうーーそれは声など出ないほどの死闘だったが、未茉は汗で滲む視界の中、スコアボードを見上げた。
「4点差……」
今にも倒れそうなフラフラとよろける体を支えたのは、鈴木だった。
「あざっーす…へへ」
耳元で声にならない声と、精一杯の笑顔で応えた。
コートに立つ鈴木、水上、新垣、前原、そしてベンチにいる部員達、キタローに監督、応援してくれる男バスと、翔真と健を見て、顔を上げた。
「あたしがチームを勝たせる!!」
あと4分ーーみんなの応援が後押しになり、最後の力を振り絞った。



