「3ポイントでお返しと言ったけど、別に3ポイントシュートとは言ってないぜ?」
残念だったな?と大成選手に嘲笑う未茉に、
「きっ汚いで未茉!!お前3ポイントシュート打つっー予告したやないか!!」
静香は詰め寄るも、
「ばーかっ!!バスケは嘘つきがするスポーツなんだよ!!」
あはははっと大声で豪快に笑う未茉に、
「このぉぉお嘘っぱちめぇえぇ!!!」
歯を剥きだして睨み飛びかかろうとする静香を石井が引きずって引き離す。
「あっははっ!静香と未茉の奴笑えるなー!なっ!?」
健がそう言いながら相づちを求めるように隣を見ると、
「…マイクさんと言い、星河さんと言い、」
口元を震わせ翔真はため息つきながら答えた。
「インターハイ出場を逃した傷心の俺の横にこれるとか図々しくないですか?」
「ははっわりぃわりぃ。でも、代わりに未茉に託したんだろ?」
「…!」
「ハーフタイムで前原に何か必死で仕込んでた成果でてんじゃん。」
全てお見通しのような笑みで健は微笑んだ。



