試合が再開すると、すぐに田島には新垣と鈴木のマークがついた。
「へぇ。二人がかりでマーク?沙穂。懲りないね。毎年毎年無駄なことを。」
ふふっと呆れて笑われ、
「ごめん。白石より楽だわ!」
一瞬で鮮やかに交わされリングの方へ大きくパスを投げる
「「アリウープ!!!」」
リング前に走り込んでいた静香が高くジャンプ空中でそのまま受けとりリングに叩き込む。
「「すっ……すげぇ!!」」
「「女子であんなことできんのか!?」」
会場中が大成の強さを見れることに湧き始める。
「じゃっ、もう一本今度は石井決めてこいっ!!」
早々に新垣から田島がカットしたボールをそのまま石井にパスを送ると、
ーーダンッ!!
走ったままスピードにのった石井はマークつかれていた水上を吹き飛ばしそのままダンクを決めた。
「「ダンクっ!!?」」
「まさかの二連発!!?えぐっ!!」
「なっ…なんっつー女子だ…!!!」
記者達が一斉にカメラをかまえフラッシュをたきはじめた。
「「ーーわぁぁぁああああ!!!」」
「見せつけてくれるなぁ!!やっぱり大成!!」
「「いいぞー!!大成っ!!」」
ギャラリーも観客も乗り始める大成のプレーに一喜一憂し始めた。



