「おう!お前らといるの楽だしな!!中学の時もつるんでた女友達は二人しかいなかったし!」
「まぁ、確かに白石は波長が男みたいだもんなぁ。」


「えっ、俺にはその波長分からないけど。」

後ろから大きな影がやってきたと思って見上げると翔真が教室へと戻ってきた。

「おーおはよ翔真!」
「おはよ。未茉ちゃん。」

((こんな特別な笑顔見せて分かりやすっ・・))
低血圧な翔真が朝からこんなに幸せそうにするのはバスケでも見たことない為、結城と三上は見ていて痒くなる。

「白石さん。隣のクラスの女子が呼んでるよ。」
クラスの男子が入り口の扉を指差して未茉を呼んだ。

「なんだ。いるじゃん友達。」
三上がそう言うも、
「うーん。誰だろ?」
心当たりのない友人に首を傾げながら廊下に向かった。