「すげぇ…プロみたいだ女子高生には見えねぇ!!あれと未茉姉ちゃん戦うの!?」
観客席からは白石家の末っ子・少六瑞希が大成女子を見て興奮気味に指差した。
「ああ。みんなごっついな…大成はスポーツ強豪高だし鍛えてるよな。っーか俺よりみんなデケェ!」
女子なのに自分と20センチ近くも差のある大成女子達に和希は度肝を抜いていた。
※莉穂とママはまだ王子の応援に行ってる。
「まー大成女子も関東からバスケの名手達が挙って寄せ集められた集団だしな。」
「あれと明徳やんの?さすがの未茉姉もみんな吹っ飛ばされんじゃねーの?あ、禅。王子と荒井どうだった?」
そこへ別会場で行われてる対戦を見てきた禅が元へと戻ってくると、
「別次元だな。もう二十点差近く差が開いてハーフタイムだ。王子が圧勝。」
「マジか!?健兄も匠兄もかっけぇ!!」
もうスター兄弟を温存させてでも勝ちそうなくらいの力の差は歴然だった。
大成女子の中で一番リラックスしてベンチに寄りかかる田島に、
「田島、お前は白石を徹底的にマークだ。」
「もちろんですよ。あの女は私以外止められないですからね。」
大成の女子の監督・工藤からの指示に肩や首の骨を鳴らして答え、
「全国に行く前に白石とプレーができるなんて本当にラッキー。」
ベンチで野村監督から指示を受けてる未茉を見て田島は腕を回しながらそう微笑んだ。
本選前の軽いアップ程度のような言い方だった。
(いくら予選を勝ち抜いてきたとはいえ…我が大成にとって暇潰しのような試合なものだ。)
未茉の過去プレーも見てはいたが、この大成にかかれば、田島がいれば簡単に押さえ込めると工藤監督はなんてことないと踏んでいた。
(まぁ、白石個人的には田島と五角に渡り合えるだろうが…)
「バスケは五人だからな。一人の天才ワンマンチームなんてうちにかかれば、一溜りもない。」



