「きゃぁああっ!!湊君素敵ぃぃー♡」
王子と荒井は王子が圧勝せてるからか、接戦見たさに禅と和希とママ達は大成戦に釘付けだった。
「…分からなくなってきたな…」
来年自分達もここまで出きるのかと葛藤もありながら和希も息を飲み、BIG3達を見ていた。
「こんな無名高の一年三人が強豪高のマイク以外三年四人相手にここまで戦えるもんか…?」
禅は悔しくも、湊の凄さに目を奪われていた。
だがもう三人はもう限界を超えていた。
「はぁはぁ……」
ベンチに向かうも床に崩れるように座ってパイプ椅子に寄りかかる翔真は自分でも経験がないくらい息があがり、足が重かった。
「北…、一個お願いしてもいい?」
そしてタオルをくれたマネージャーのキタローに声をかけた。
「なんだ」
「未茉ちゃん呼んできて…」
いつもならすぐに未茉を探す涼しい顔の翔真は視線すら落としていた。背を丸め息を整えるので必死だった。
こんな時に何言ってるんだと…突っ込める体力すらメンバーにはない。
「はい。」
しばらくしてやってきたユニフォーム姿の未茉はみんなの変わり果てた姿に驚くも、翔真に飲み物を渡すと汗で覆われた重い目蓋をゆっくりと開くと、そこには何よりもパワーチャージできる彼女が微笑んでた。
「ありがと。」
「おう。大丈夫か?」
立ち上がる気力も回復も持てなさそうなうつむいたままの目線の翔真の手は無意識に未茉の手を握っていた。
質問にもコクンと縦に頷くだけだった。



