「小中って全国の舞台の決勝までいってる子が予選の決勝くらいじゃってとこあるけど、王子にいたら余裕で全国いけてたのに悔しいなぁ。」
しゅんとした表情で莉穂が本気で悔しがってるのを見て、
「そこが先輩のいいとこじゃん。変に強豪とかに執着してなくて、自分のやりたいとこでバスケするとか俺すげー惚れるわ。」
「「・・・おい。」」
姉の莉穂と和希から一旦突っ込みを入れられる。
「禅、頼むから母ちゃんの前で姉ちゃんに惚れてるとか言うな・・恥ずかしいだろ普通に。」
「マジそれ・・・。私だって弟が自分の親友にベタ惚れとかかなり嫌だ。」
「だって他にどこにいんだよ。あんないい女が。」
肘ついて真面目な顔で言い放つ禅は未茉を目で追い続けた。
「「ダメだ・・・結構マジなやつだな」」
平気でそんなこと言う弟・禅に呆れる莉穂。
「すっげーいい女とヤりまくってるのになんでうちの姉なんだよ・・・。」
頭を抱える弟・和希。
「あらぁあー!!やだぁあっ!!禅君も未茉ちゃんのことぉっ!?きゃぁあっやだわ!!また未茉ちゃんの花婿候補が増えちゃうわぁあ!!」
イケメンに優しい未茉ママはそのネタに飛び付き身を乗り出して話に入ると、
「待って、おばさん花婿候補って今誰いんの?」
聞き捨てならず禅も前のめりになって訪ねる。
「やっぱりぃー、健君とあと微妙に匠君とー、あと最近の急上昇ではやっぱり湊君でしょうっ!!」
「微妙に匠君・・」
中々な目の付け所に莉穂はひきつる。
「湊…か。」
「呼び捨てすんなー。」
更には隣で和希がひきつってると、
「ライバルが全国MVPの健さんっつーのもまた自分の中で燃える。」



