3Qが終わると、48対36と明徳が10点差をつけて大成を突き放しにかかっていた。
会場にいる誰もがそんな展開を予期などしていなかった。
「ダークホース明徳か…」
「いや、強豪大成は4Qでの流れの掴み方、勝ち方を知ってる。バスケは最後の一秒まで分からない。」
記者達も波乱の決勝リーグに息を飲みながら見守った。
「未茉!」
インターバルになると莉穂が未茉にママのいるBコートの真上の観客席から二階から手を振っていた。
「莉穂!え、禅も来てくれたの!?」
すぐさま駆け寄ると、そこには東城姉弟と瑞希和希も連れたママが嬉しそうに笑ってる。
「私達は王子の応援だけどね!心苦しいけどもちろん未茉と静香の応援もするからね。」
「おう!仕方ねぇーな!うちが勝つから静香の応援してやれよ!」
「うわっ、余裕じゃん!未茉!」
「おう!東京は男女初の明徳がインターハイに行くからよっ!!」
「未茉の試合は何時から?」
「ちょうどこの大成戦と入れ違い。だからそろそろ着替えてウォーミングアップに行くな。」
「「いってらっしゃぁーい♡」」
とママと莉穂に見送られて未茉は降りていった。
「さすが先輩。これから決勝戦なのに全く緊張してないな。」
禅はとても戦いに行くとは思えないノリでコートに戻ってく未茉を見ながら言った。



