だが荒井戦に挑んだ翔真は、誰にも熱のことは言わずになんとかフル出場を果たすも、強豪相手に普段よりもいうことの効かない体には厳しく、判断が遅れミスが目立ってしまい…
64対52で荒井に破れてしまい、インターハイ進出は最終戦の大成との戦いに委ねられた。
「何!?湊が熱だと!!?」
「いや、大丈夫です。」
敗戦後のショックすら吹き飛ぶほどの重大な事実に明徳の更衣室では、全く気づかなかった部員達が驚きの声をあげるも、本人は平気だと手を振るも
「いやいや、全然大丈夫じゃないから!多分今、8度くらいまで上がってるはずだぜ。」
冷えピタを翔真のおでこに貼りながら未茉は否定する。
「やっぱり体調悪いと思ったよ。」
一緒にプレーしてていつもと明らかに違う様子に薄々気づいてはいた三上は納得のため息をついた。
「よくそんな状態で試合してたな…」
部員達の労いの言葉かけるも翔真は心配させないように笑みで答えた。
「とにかく翔真、家までタクシー出すからもう帰って休め。」
監督からそう指示を出されるも、
「いや本当に大丈夫。移さないようにみんなから離れたとこでマスクして女子の試合見てから帰る。」
「何言ってんだ!!馬鹿野郎!!早く帰れっ!!っーか……気づいてればもっと……ちきしょう……」
「結城……」
なんで気づいてやれなかったんだ、そうと分かってれば翔真の負担にならないようにすればよかった…と苛立ちから髪をグシャグシャとかく結城を始め、
部員達もエースとはいえども翔真に頼りすぎていた自分達に反省をしていた。
そんな部員達の表情に気づき、未茉はため息ついて‘よしっ!’と強気な笑みを見せ、
「大丈夫翔真!女子の試合なら心配いらないぜ!」
「え」
「“絶対に勝つから、大人しく待ってろ!”だろ!?」



