「あんだよー結局おごりじゃん。」

自販機からポカリ三つ買って未茉はBIG3に渡す。
一年どっちが点を取るかで三人で競い合っていたのだ。

「いやでも勝てただけでも凄いし、それに俺女子バスで一人で30点取った奴初めて見たぜ」
昇降口で靴を履き替えながら結城は少し興奮気味に言うも、
※キタローは逆方向。

「でも結局翔真には負けたしなぁー。あ、三人ともチャリ?あたし歩きだから、まったねー!」
三人に手を振ると、翔真はチャリに乗ってやって来る。

「駅まで送るよ後ろ乗って。」
「いーよ。歩けるし。」
「負け犬は大人しく送られなさい。」
そう言って翔真は少し強引に未茉の荷物をボンっとかごに押し込んだ。

「負けてないもんっ!!勝ったもんね!!」
自転車の後ろに立って乗って肩に手を添えながら舌を出しながら不貞腐れる。

「だから白石!パンツ見えるって!!どうしてお前ってそんながさつなの!?」
後をくっついてくる結城が呆れたように風になびくスカートをまるで気にしない未茉に、
「なんでお前らそんなにあたしのパンツの心配ばっかしてくれんだよ。」
「見たいんだな。」
三上がそういうと、
「ばっ・・か!!ちげぇっ!!!」
否定するも結城にはまんざらでもない感漂い、
「変態。」
「むっつり。」
翔真と未茉はしらっとした顔で言うと、

「おめぇら!!ざけんなぁぁあ!!」
その叫び声に顔を見合せて笑い合った。