「ナイシュー!!」
「白石さん凄すぎ!!」
「鳥肌立つよ!ほんと」
高さでは圧倒的に不利な為、とりあえずなんとしてでも未茉にボールを集めようとしてくれた一年達に、
「ナイスアシスト!サンキュー」
と笑顔で返す。
「去年のインターハイ予選で大成に破れた時、痛感しました。うちに1対1をガンガン仕掛けていける脅威的なスコアラーがいたら…な。と。」
一年女子が圧勝をしたのを見て鈴木は、少しだけ震えていた。
「ああ。うちの女子のディフェンスは東京トップクラスだ。後は白石のトップレベルのオフェンス中心のチームを作る。もう全国は夢じゃない。」
間違いなく現実になる。
鈴木も野村監督は見たこともない思想と可能性を沸き上がるように震える興奮と共に、6月のインターハイに向けてチームを作る決意をした。



