「えーーっ!!何々!?」
「野村監督がご立腹だ。」
「えーーっ!?勝ったんだから許してよーー!!」
「ダメだ。連れてこいって言われたんだからな。」
「そんなぁぁあー!!説教は嫌だぁぁあ!!」うぁぁぁああんっと大声で泣きべそかくと、
「悪い、見逃して。」
「「!!翔真……!!」」
翔真が‘シッ!’と人指し指をたてて未茉を部員達から引き離すと、
「ったく…しゃーねーなー」
部員達は顔を見合わせ翔真の頼みなら仕方ないと引き上げてく。
「翔真っ!!!助かった!さんきゅー」
ギュッ!と思わず首に両手を伸ばし抱きつくと、
「いーえ。こちらこそ。さっきは叱咤激励ありがとうございます。」
‘よっ’と同じ目線に来るように少し屈んでおでこをくっつけて今日一番嬉しそうな顔した翔真が微笑むと、
「うん!!」
その笑顔につられるように未茉も頷きながら喜んだ。
「未茉、あれが女子のBブロックの相手や。」
二人の幸せそうな雰囲気を潰してやろうと静香がニヤッと微笑みながら翔真を指差して、
「湊の元カノや。桜蘭、見てった方がいいで。」
女子バスケ東京インターハイ予選はABCの各ブロック上位一チームのみずつが決勝リーグへ進み3チームがインターハイ出場へのたった一枠を争える権利を持つ。
大成率いるAブロックと明徳と王子のCブロックの決勝リーグ進出は明日の決勝戦によって決まり、桜蘭学園がBブロックの決勝リーグ進出をかけて本日決戦が繰り広げられる。
「マジか!?じゃ見ていこうかな!!」
偵察がてら。と未茉はギャラリーの方へ向かうと翔真も後ろからくっついていった。
「しっしかし莉穂から聞いてた通りやな。あの男、美意識えらい低いんやなぁ~。どこをどう見とってもうちの方が可愛ええのに、未茉や前園さんなんか好きになるやなんて。」
二人を見ながら、気の毒そうに髪を靡かせる静香であった・・・。



