「あれ静香達、今日試合なの?」

「初戦は明日や。今日はBブロックの決勝戦見にきたんや。決勝リーグでうちと戦うやろ。」

「へー明日の初戦は負けない自信があんだな。」
「当たり前やろ!!うちらは去年の王者大成やで!!」
「一年のくせに偉そうに。」

「はっはぁぁーん。焼きもちやろ?未茉」
「はっ!?」
「うちに東京新人王が取られる思うて焦っとるんやな?」
「はっ・・・?!」
「残念やけどな、あんたの古い時代はもう終わったんや。これからうちのこの、美人・中林静香の時代やからなぁぁあ!!!」

どや顔で高らかな笑い声を響かせて仁王立ちになる静香を完全無視して未茉はスタスタと歩きだす。


「なんやっ!!待つんや!!どこ行くねん!!ちゅーか何しに来たん?!」

しばらくして未茉がいないことに気付き、追いかけると、

「男バスの応援だよ。なんか気になっちゃって」
「呑気なやっちゃっな・・明日決勝戦やっつーのに。」


「「あっ!!白石いたっ!!!」」
背後から大きな声で指を指され振り替えると明徳の男バス部員達がこっちへと駆けてきて、

「「捕獲っ!!」」
ガシッ!!と未茉は部員達に取り押さえられる。