「翔真っ!!!」
「お」
全力疾走で駅までの道を走ると信号待ちしていた翔真に追い付いた。
「未茉ちゃんユニフォームのままじゃん。」
振り返ると街中で一際目立つに笑いながら振り向いた。
「だって先に帰っちゃうんだもん!!せっかく来てくれたのにのによ!」
「いや、さすがに明日試合で監督戻ってくるまでに帰って体育館にいなきゃ殺される。」
「あははっ!それもそーか!」
「うん。Cブロック決勝進出おめでと。」
「さんきゅー!」
青に変わった信号に気づき未茉は手を振ると、
「追いかけて来てくれて嬉しかったな。練習頑張れそう。」
見つめたまま本当に嬉しそうに翔真は独り言のように言った。
「え。当たり前じゃん。一生懸命応援しにき
てくれたんだろ?ありがとうな!!」
「うん。」と答える前に翔真の背中を叩き、
「ま、多分結城達にまたサボってたなってキレられると思うけどな!!」
「あははっ間違いないね。」
‘じゃーな’と青信号が点滅した歩道を早歩きで翔真は歩道を渡ったのを見て未茉は会館に戻った。



