TIPOFF!! #LOVE SPRING





「小さい頃から清二さんが経営するクラブリーグで颯希さんや俺ら兄弟にも、散々基礎だなんだって男並みに未茉は鍛えられてたし、あの負けず嫌いな性格で何度も何度も立ち向かってきてたからな。
まー、未茉にとっちゃ少々の体格のいい女子くらいじゃ引けをとらないつうか、当たり負けなんかしないな。」

「そりゃそうだろ…全国トップっていうより日本トップレベルに鍛えられちゃ……」
あの強さの恐ろしい秘密に羨ましさ反面、マイクは少し身震いすると、

「マイクさん2対2の時、未茉ちゃんに何回か本気で抜かれましたしね。」
ぷぷっと翔真が笑うと「うるさい・・。」と咳払いして睨む。


「安心しろよマイク、俺も匠も中1までは本気で未茉には太刀打ちできなかったから。そんくらいアイツは別格なんだ。」
「……!」

「マイク、今年福岡高校に入学したキング桐生嵐を知らないわけないよな?」

「もちろんだ。」
「中一の時の話とはいえ、アイツが後にも先にも女でも男でも1on1で負けたのは未茉だけだって言ってるくらいだからな。」


「What!?桐生!?お前ら知り合いなのか?!」


「アイツの父ちゃんも現役時代の清二さんのチームメイトで、小学の時夏休みとかしょっちゅう未茉んちで遊んでたぜ。」

「なんかすげーな・・・話聞けば聞くほど怖くなってくるな。白石を取り巻く周りが。本人あんなんなのに。」
「まぁ、未茉が男だったら多分マイクも俺も足元にも及ばないな。」

次元の違う話に絶句するマイクとは裏腹に翔真はコートで笑う未茉を見つめながら全然別のことを考えていて口にした。


「…辛かったんだろうな。未茉ちゃん。」

「「え?」」
マイクと健はその反応に思わず聞き返した。