休ませる為一度ベンチに前原を下げると、未茉がガードになりボールを運ぶと、

「さて、そろそろ反撃に行くぜ?」

自分についてるマークマンではなく、榎本を見ながら挑発した。

「覚悟しとけよ。そこのでっけぇーの!」

バンバンッ!!と強く低いドリブルを叩きつけ、ボールを狙ってファウルにこようとするマークマンをあえて引き付け、ピークアンドロールで交わす。

「止めてやるぜ!!!」

意気込み吠える榎本が、未茉に向かうとひらりっと一瞬で交わす。

「上手い!!」
ベンチでは手を叩き立ち上がるも、
「ざけんな!!」
大きな図体にわざとボールを見せつけ、ブロックの手を誘うも、

「しまっ…!?」
フェイクを入れた未茉にまんまとやられ、手を思いっきり叩いてしまう。

ピー!!!
「白四番!!」
審判が笛を吹くと、そのシュートはネットを揺らしていた。
「「バスケットカウントだぁあ!!!」」
ベンチも溜めていたフラストレーションを少し発散するように立ちあがって喜ぶ。


「おしっ!」
フリースローもなんなく決めると、
「「さすが白石!!!」」
わぁああっと観客達の声を聞き、

(こんなガキに…高校バスケ最後の夏を終わらされてたまるか。)
榎本の血が騒ぎ、拳を握りしめた。

「!?」
野中のオフェンスになり、未茉の立ち塞ぐような激しいプレッシャーにガードからスティールをすると、
「何やってんだ!?おめぇはっ!!」
榎本はガードに怒鳴りつけながら走って戻り、


「お…おいっ…!!榎本やけくそになるな!!白石につくな!!落ちついて!!」

頭にきたのか冷静さを失った榎本が未茉に着くのを野中の監督はベンチから止めた。