現在、明徳学園高校女子の有力スタメン候補がその実力からキャプテンの座に就いた三年の鈴木に続いて新垣、水上に唯一の二年の前原。

そして一年の白石と野村監督は発表したが、女子部員誰一人現時点納得してない。

明徳学園高校は関東や東京都内の中では目立たなくとも、区内の中ではベスト3には入るほどの位置にはいて、強豪高に行って試合に出れないよりはこの位置で活躍希望するバスケ部目当てで入学してくる女子で埋め尽くされてる。

自身もかつて強豪校にてインターハイ出場経験を持つ野村監督が、女子男子兼任の監督になってから、区内でも最も練習量がきつく、激しいポディション争いで半分以上の部員が辞めていった。

だが、殆どの部員が辞めてく中でも今年の二年の部員はとても多く現在一年が10名、二年が15名、三年が8名いる。

夏のインターハイ終えれば自動的に三年は引退となるが、この夏のインターハイに出てレギュラーを狙うのは二年女子部員全員だ。


「スタメンの椅子たった二席を、男といちゃついてる一年の奴なんかに取られてたまるか。」

「二年なめんな。」
嫉妬溢れる闘志が二年全部員は未茉へと向けられていた。