「莉穂ー!駿!!今日は本当に応援ありがとなー!!またねー!!」
練習があるため莉穂と駿に会場最寄りの駅で未茉は大きく二人に手を振りながら見送った。
「結局、未茉の不調はなんだったのかなぁ~」
手を振り返し、到着した電車に二人は乗り込むと、
「莉穂、随分湊にきっついこと言ったんだな。」
「当然。あたしは未茉を幸せにしてくれる健さん以外の男なんて認めない。あんな元カノとチャラチャラしてる男なんか反対。」
「ああっ!!!もちろんだ!!!まずは明徳戦でアイツらBIG3をぶっ潰す!!!」
「絶対だよ?駿君。」
親友達が意気投合して二人の仲を引き裂こうとしているのに知るよしもなく・・・
「そういやさ気になってたんだけどさ。」
「ん?」
電車を待ちながら結城がふと気になることを翔真に尋ねた。
「試合中にお前、白石になんて言ったの?」
「ああ。すきだ」と翔真が言いかけたと同時に
「す・き・だ・ら・け」
莉穂達を見送った未茉はムッとしながら戻ってきて翔真に睨みながら言った。
「信じられっか?あんなに人が不調で苦しんでるときにわざわざ二階からそんな人を挑発すること言うかぁ?!」
「言ってない・・・。」
「嘘つけっ!!信じらんねぇ!翔真の馬鹿野郎ぉ!!」
「まあ、そのおかげで調子取り戻せたんだからよかったんじゃないのか?」
三上がそうまとめるように言うと、
「うーん。まぁね……」と腑に落ちない翔真が唇を尖らせた。
「で、本当はなんつったんだよ翔真。」
結城がそう尋ねると、iPadにスコアブックを入力しながらキタローも気になったようで耳を澄ました。
「え、すきだよって。」
「「はっ!?」」
「おま・・あのタイミングで!?」
「うん。驚くかなって。」
「あっ…頭おかしいんじゃないの!?お前・・・」
男達はまさかの告白に顔を赤くして引いてる・・・



