「…ん?」
部室で着替えてると手先や手足が冷たいのに気づくも、
「白石っ!レギュラー組は外周出るよ!」
「はいっ!」
大して気にはせずにロッカーを叩き閉めて走った。
「はぁはぁ……」
校庭三周目でペースダウンしてしまった。いつもなら先陣きってるのに。
「白石遅いっ!」
「すみませ……はぁはぁはぁ」
新垣やキャプテンに一周差つけられて抜かされながら怒られると、
「なんで外周くらいでそんなに息あがってんの?」
‘ぜぇぜぇ’と肩で息をするいつもと違う未茉に鈴木キャプテンはすぐ気付いた。
「なんかさみぃ…」
「え?」
(なんか視界がいつもよりボヤける。太陽のせい?って太陽出てないし。曇りだし。あれー……寒い。なんか寒い。汗出てるのに……なんでだ……目が回るグルグル回る)
「ま……わッ……」
「ちょっと何危な……」
ちょうど一周差をつけていた前原に寄りかかってきて
「白石っ!?えっ……ちょっと!!白石!!」
全身から血の気が一気にスーッと引くような感覚と共にその場に崩れ落ちた。
「先生誰か呼んできて前原!」
「は…はいっ!」
「白石が倒れた!誰か手貸して!」
監督を探しに三年女子が呼びに来ると、聞いていた翔真はすぐさま練習を抜け、体育館を飛び出して校庭へと走ってく。
「湊!監督は?」
「まだ来てないです。」
そう答えながら気を失うを未茉を軽々と抱き抱え、
「保健室連れてきます。」
物凄い量の汗をかき、衰弱してる未茉の頬に手を当てると冷たかった。
「ん……翔……」
「大丈夫?」
(目を開きたくても目が開かない。力が入んない。)
力なく頷くと翔真の胸に体を預けると、それに応えるように未茉の頭に頬を寄せた。



