「いよいよ明日予選ブロック発表らしいぜ!」
「マジかっ!?ヤバイ緊張する……!」

ホームルームが終わってBIG3と予選出場の話をしながら部活に向かう途中、

「う……」
(またお腹痛くなってきた。今日は相当痛みしつこいなぁ。明日になりゃだいぶ和らぐんだろうけど。)

今日またノムさんのあの鬼練が待ってると思うと、この痛みは乗り越えられそうにはない。と思った未茉は、

「翔真、一口ちょうだい。」

隣で翔真が飲んでいたコーラに手を伸ばすと、ひょいっと高さで交わされニコッとし、

「口移しで飲む?」

「「・・・!!」」
それになぜかドキッと真っ赤な顔をしたのは男の結城と三上の方であった。

「なんでもいいから早くよこせよっ!!!」
「え・・・・いいの?」
それどころじゃない未茉はジャンプしてポカリを奪い取り、ポッケの中から薬を二粒飲み込み流し込み、

一口と言ったのに全部飲みきり、ポイッと空のペットボトルをゴミ箱に投げ入れる未茉を結城は呆れて見てるが、

「…何薬?」
翔真だけは気になるとこが違った。

「生理痛。」
「ああ…だからか。」
「何がだっ!?」
「いや。」とクスと笑うも、ため息つく未茉の横顔が気にならないでもなかった。