TIPOFF!! #LOVE SPRING






「あ。寝てる」

休み時間になり担任に聞き保健室にやって来た翔真はベッドのカーテンを捲ると、未茉が大きないびきかきながら寝ていた。

「じゃ、私職員室にお昼食べに行くからあと宜しくー。そろそろ白石さん起こしてね。」
「はい。」
先生が保健室を出ていくと、翔真はよく眠る未茉を眺めながら

「さて。」
「がごぉおーーZzzz……」

ベッドの手すりに手をかけて屈みながら未茉の寝顔に顔を近づけ、頬に手をやるとピクッと反応した。

「ん……綿菓子か…?」
視界には翔真の栗色のもじゃもじゃ頭が美味しそうな綿菓子に見えてよだれを垂らす大きな口を開けて食べようと手繰り寄せると、

「んん???」

カーテンから漏れる太陽の光を眩しそうに寝ぼけ眼の目を擦りながら視界を合わすと、目を閉じた翔真の顔が視界いっぱいに広がる程アップだった。

「あんだよ!!翔真かよ!!?」

「うん。」

チッと舌打ちして引き寄せた翔真を離そうとするも、力を入れてもびくともしない。

「おい!離れろ!!」
ぐぐぐぐっ…と引き離すも、彼の手は未茉の背中に手を回し、覆い被さるように顔を近づけ


「やだ。ちゃんと残さず食べて。」


「あ!?いらねーよ!!」

「なんだ。キスするなら今かなと思ったのに。」
完全に拒まれあからさまにふてくされると、
「はぁあ!?キスぅ!?」

「なんか誰もいない保健室のベッドってキスするシチュエーションじゃないの?」
「あーそりゃ翔真とキスしたら喜ぶ女きっといっぱいいるんじゃん。」

「未茉ちゃんは?」
「あ?」

頬にその大きな手が触れたまま笑顔が消えて真っ直ぐと未茉を見つめる。

「……」
いつのまにか… 頬に伸びたその手を握っていた未茉の頬に翔真のもう片方の手が優しく触れる。

乱れた髪も撫でながら包み込むように自らの方へと顔をあげると

「……」
未茉は目を閉じてた。

「!」

受け入れ体勢に一瞬翔真は驚くも、
次の瞬間、カクンッ!の力が抜けて「うわっーーと」後ろに下がる未茉を受け止めると、

「Zzzz……」

「……やっぱり。」